さて、1日経ち、早くもホームのページが検索上位に現れなくなってしまいました。幸いなことにブログは今でも検索ワードからヒットするので、こちらを大事にしていきたいと思います。検索結果や順位は変動するもので、定期的にテキストデータを更新することがサイト評価に繋がるようです。
なので、立ち上げから日数の浅い期間は重点的にブログの記事をアップロードしてGoogle先生に見捨てられないよう頑張りたいと思います。
休みの日や活動に参加していない日には、コラムとしてスタッフがこれまでに経験してきたことや、日々感じていることを記事として公開しようと思います。
フリースクール和CCAの存在をより多くの方々に知っていただき、共に学ぶ仲間や、子どもたちの学びを応援するメンバーとの出会いに繋げることができればこれ以上に嬉しいことはありません。子どもたち自身の言葉でつづった活動報告や、子どもたちが自分で編集した映像作品など、学びの実践として形になった成果も近日中に公開できればとおもいます。
独自で魅力ある学びの場を運営していることには自信があるので、まだ私たちを知らない方々のお役に立てる可能性を広げていきましょう。
さて、コラム第一号として私、スタッフ関口の大学生時代を部活動に焦点を当てつつ振り返ってみたいと思います。私は関西のとある大学の体育会硬式野球部に所属し、4年生の春のリーグまで部活中心の学生生活を送りました。大学野球には地域ごとに幾つかのリーグがあり、当時私の大学が所属していたリーグは3部制、各6チームが登録されていました。毎年春と秋に総当たりの公式リーグ戦が行われ、勝ち点によって順位が決められ、1部優勝のチームは関西ブロック大会に進み、その先にある全国大会への道を目指して日々奮闘しました。各部の最下位と最上位の間では入れ替え戦が行われ、来季の明暗を分ける厳しい試合が繰り広げられます。
私が1年生で入部した当初、チームは一番下の3部に位置していました。3部の試合は選手にとって厳しい場所で開催されています。例えば関西空港近くの埋立地にある球場はどこから行くにもアクセスが悪く、試合に出られないメンバーは吹きっさらしの中屋根がひとつもない場所で観戦や応援をしなければなりません。そんな場所が会場の時に限って叩きつけるような雨が降ってきます。下級生は我が身よりも野球道具を雨から守るべく傘をさすのですが、結局道具も体もびしょ濡れになり、そのまま電車で2時間かけて帰るのです。また、ある大学のグラウンドは黒土でなく公園の砂場のような地質で、外野は特に柔らかい砂が深く重なっていてさながら砂漠かゴルフのバンカーかという有様でした。唯一ちゃんとしている大阪南部のとある球場には、おいしい弁当屋があったりと試合に出られないながら楽しみがありましたが、ここは真裏にある競艇場から謎のおっさんたちがワンカップ片手に観戦にくるのです。思えば酔っ払いの関西人にからまれながらコミュニケーション力が鍛えられたのかもしれません、今では知らない人と話すのは趣味レベルで楽しめます。
そんな環境だったので、早く上の部に上がりたいと毎日強く思いながらチーム一丸となって練習に励みました。結果その年の秋のリーグで3部優勝、入れ替え戦に勝ち越し2部に昇格することができました。試合に出ている部員も出られない部員も一つの勝利を心から喜び、思えばあの頃が一番楽しかったのかもしれません。その後3シーズンほど2部で戦ったのち念願の1部に昇格したので、全ての部の環境、所属する全大学との試合を経験することができました。
1年生の秋からお世話になった監督は選手の自主性を尊重してくださり、チームの運営や練習メニュー、試合の采配まで部員が自分たちで考え話し合いで方針を決めて活動することができました。上の部に昇格するごとに当然相手も強くなり、同級生であってもお互いに厳しい意見が交わされます。私は投手で、1部で2試合だけですが出場できたことは大事な思い出になりました。一方、選手として起用を考えていないと言われた時は悲しかった。一瞬退部も考えましたが、なんとかチームの役に立てることを探し、野球のコンディショニングが専門の体育科の教授に弟子入りし、3年の秋からはトレーナーとしてチームに携わりました。
私自身腰を痛めていたこともあり、コンディショニングの大切さを痛感しました。さて、プロ野球選手の動きを見ていると、投手も打者も独特な動きをしている人が多いことに気づきました。初めは基本を極めたからこその応用形だとばかり思っていたのですが、実は逆ではないでしょうか。人間はそれぞれ骨格や筋肉のつき方が異なります。なので当然最も効率の良い動き方もそれぞれ異なるのが自然と言えるでしょう。つまり、自分自身の体をよく理解し、最も適した動き方を追求し、それを手に入れた人だからこそプロになれたということなのではないか、と思うのです。自分に適した動きだからこそパフォーマンスが向上するだけでなく負担が軽減され怪我もしにくくなります。
話が長くなってしまいましたが、学びも生き方も同じだと思うのです。それぞれ違うからこそ同じものを見ても全く違う捉え方になります。得意なことややりたいことも当然それぞれ違う。新しい知識を身につけるやり方や物事の理解の仕方、自分の知識を発信して相手に伝える方法も当然それぞれ違うでしょう。型にはめたような一律の教え方では子どもたちそれぞれの独自の成長を妨げてしまう恐れがある。だからこそ、子どもたちが主体的に学びを創造する環境が大切であり、子どもたちがサポートを必要とする場面で全力で応援しヒントを与える大人の存在が大切なのだろうと思います。
何度でも言いますが子どもたちの可能性は無限大、やりたいことはなんでもやってみることが大切です。挑戦し、時には失敗し、仲間と意見をぶつけ合い、傷つくこともあるでしょう。しかしそれこそが学びというもので、成長の何よりの糧となるでしょう。
大人も同じです。失敗を恐れたり、現状に見切りをつける必要はありません。人生の続く限り学びに終わりはなく、挑戦を続ける限り道は開けるでしょう。大阪でアルバイトをしていた居酒屋の店主が言っていました。「なんでもやってみることや。若いうちの失敗なんてなんぼでもやり直しがきく」と。前向きに、自分が楽しめ、周囲の誰かの喜びにつながると感じられることはなんでもやってみるのが良いでしょう。
(文責:関口)
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